組合員月記(October)







ついに日本の頂点に立ちました!!!!!!!!!!


先月のお盆休みを利用して「富士登山」にて登頂しただけですが・・・。

ままっ、一応は「日本の頂点」であるわけで、そこそこ満足してます。



ちなみに皆さん「富士登山」したことありますか??


一般的に五合目から登るもんみたいで、まず五合目までバスで登って行きます。
(お盆中はマイカー規制でスバルラインを規制してた為)

僕の場合、日曜日に仕事が終わって、準備して、高速の渋滞にハマりながら 富士山の麓に到着したのが明けて月曜日の午前4時。

そこからバスで行かなければならないのでチケット売り場の 長蛇の列に並ぶ。

「しかし、このまま行くと徹夜で登山になるなぁ・・・」と、 午前5時半、バス出発!

五合目まで40分ほどかかるらしいので、やっとチョットだけ睡眠zzzzzz

午前6時10分?山頂に向けてLet's go!!!


意外に登り始めると、老若男女、外人、子供まで様々な人が登ってます。

皆、楽しんで登ってる様子でしたが、僕は以前に友人に聞いてた 「登りで8?9時間、下りで4?5時間」というのが気になってました。

正直、平たんな街中でも1日で12時間以上も歩くなんてムリでしょ。

登山だけに、ずっと登るわけだし・・・。


そもそも、ナゼ「富士登山」なんかすることになったかというと。

まさに冒頭の『日本の頂点に立つ』ことについて、お客様に「頂点に立ったことないのぉ???」

なんてことを言われて「コノヤロー」みたいな時に、たまたま友人が登るという偶然が重なって 「勢い」で登ろうということに。

ホントに全く興味も意欲もなく、ただの「勢い」だけ。


当然、登山当日には不安と後悔で登り始めたわけですが、少し登るごとに休憩所があり そこが「六合目」、「七合目」となり七合目に着いた頃には 「楽勝!こんなんならアッという間に登頂だね」なんて思えるくらいになってました。

・・・・ただ、そこからが大変でしたね。

何だか知らないけど、たくさん「八合目」がある。。

「八合目」「本八合目」「八合目半」・・ 僕もそうでしたが、皆さん八合目くらいから疲労がピークのようで、休憩所の数で 「八合目」の次は「九合目」のハズが次々と「八合目」が・・・精神的にヤラレます。

結構バテてる人や明らかに高山病になってる人もたくさんいます。

幸い、僕は「大変だな・・」だけで体はピンピンしていたので同伴者の荷物も僕が持つことに。

最後の「八合目」からは山頂が見えるし、道もクネクネと曲がらずにデカイ岩の間を 直線的に登っていくので距離はそんなにない。

でも、富士山の形って上に行けば行くほど急 になってる訳で、当然の急勾配。

酸素も急激に薄くなっていくので苦戦必死です。



なんだかんだで山頂に到着!!

結局9時間近くかかって山頂に到着しましたが、僕の感性がトロいのか「達成感まるで無し」

おまけに山頂でおなか減ったので何か食べようとしたら。

なんと!!カップヌードル700円!!!!!

バカらしいので普通のラーメン900円とカレー1200円を注文したら

たいして美味しくもないラーメンと、ボンカレーが出てきた。

ペットボトル500円もすごいよ。

まぁ、こんなもんだね。



さて、ここからは登ったものは下らないと帰れない。。



富士山登頂 ?下山?


実は、富士山には宿泊施設がいくつもあり、山頂にもあります。

七合目、八合目、数々の八合目、山頂と・・・前日夜から登り始めてそこに宿泊。

早朝暗いうちから山頂を目指して「御来光」というプランが人気のコースのようです。

僕はほぼ徹夜で登り始めた頃にはとっくに明るくなっていたので、「日帰りコース」

または「山頂お泊りコース」「八合目お泊りコース」となりますが

下りは登りと違い重力が味方をしてくれます。

なので今まで9時間反重力で登り続けた体にはとても楽に感じます。

ということで、「日帰りコース」でも余裕で行けると判断。

登りの歩幅20?30cmから大きな歩幅80?90cmくらいでスイスイと下っていけます。



         ・・・・・最初は。


最終宿泊施設の八合目までは、ほんの数十分もかからずスイスイだったので とても4、5時間もかかるなんて信じられなかった。

「もう二合も降りちゃったよ」なんて。

心境的には余裕すぎて宿泊なんて考えもせず、宿泊施設もスルーでルンルン♪

「ん?そろそろ七合目なんてすぎて六合目くらいまできてるんじゃないの?」と

思って下って行くのに、下を見ると永遠に九十九折の下山コース。

だんだんと膝が痛くなってきた。

だんだんと歩くのも疲れてきた。

だんだんとまわりの人も辛そう。

小雨まで降ってきやがった。

イテテ、足くじいた。。。。

でも、道は急な下りでゴツゴツの小石だらけが永遠に続いている。。。。

二時間以上もそんな下り坂を歩き続けて、膝と足首はいつしか激痛に変わりもう歩きたくもない。


「たすけてぇ?!いつまで歩けばいいの???」


やっとトイレらしき建物があったので「やっとか・・・」と思い看板を見ると。


       「七合目」    ・・・・・おいっ!ウソだろ???

どう考えたっておかしい。時間も距離も明らかにおかしい。

でも、文句言う相手がいないんだよね。

その場で出来ることは・・・・思いっきり凹むことだけ。。。。

おまけに、登りでもそうだったけどトイレも有料。200円だっけか?


そこからは精神力だけで歩き続けなければいけなかった。

もともと精神力の弱い僕にはとても苦痛でした。

世の中に趣味は「登山」なんて人がいるけど、何考えてるんだろう?

結局は自分の体力、精神力の無さを悔やむしかないんだけど・・・。


そこからまた小一時間下って、永遠かと思われた下りが終わり 平たんな道になった。

  残り3kmだってさ。

膝と足首の激痛に耐えながら、疲労に耐えながら、眠気と闘いながら歩いてると日が暮れてきた。

でも3kmって、家から川名駅まで1kmだから、行って帰って、また行けば到着じゃん!

ゴールが見えた。どんどん膝も足首も痛くなってくるけど「もう行けるぞぉぉ!」

延々と歩いた。

・・・・絶対に3km以上歩いた。真っ暗になってるのにゴールに着かない。

またかよ・・・・看板ウソばっかじゃん。

あまりにもムカついたので、そこで40分ほど熟睡するほど休憩しました。

結局5時間かかっての下山。

帰りのバスの中でも眠ってしまうほど疲れました。



富士山の麓に降りた時に富士山を見上げると夜中に登る懐中電灯が列になってました。

よほど疲れたのか、あまり長く見ていると気持ち悪くなってきました。

翌日の筋肉痛と足の痛みと共に前日の苦痛から日常に戻れました。


正直、もう富士山には登りたくない。

ただ、富士山に登っても全く達成感がなかったわりに、こう日記に書けばいくらでも 書けてしまう今日は満足感があるように思います。


皆さんも機会があれば登ってみると、お客様との話題のひとつになるのではないでしょうか?












理容マスミ(野田)





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